【読書感想】天地明察

読書の時間

[読んだ本]天地明察(作:冲方丁/角川文庫)

改暦に挑む人々の話

(箇条書き感想)※作品を読んで出てきた感想です。

❖主人公、安井(保井・渋川)春海の人生を一緒に見ていこう!

❖何かを成すのには、とても長い時間がかかるもの
 →それこそ、これまでの価値観を一転させるようなものなどは、人生をかけて成すものらしいです。すぐに結果は出ないし、とても長い時間はかかったけど、主人公と一緒に過程を見ていくので、事が「成った」時に一緒に喜んでいました。

❖失敗は悪いことじゃない
 →主人公は解けない問題を作ってしまい恥ずかしくてたまらない時期を経験するのですが、その問題を見た先輩達が「良いね、良い間違いだね」って言ってくれたのが、なんかとても心が温かくなりました。

  改暦も1度で成功したわけでなく、主人公たちが練りに練った暦でしたが蝕を当てられず「間違い」であるということが分かります。主人公はそれを「間違い」と認めて、では何が誤りであったかを検証し、またとても長い時間をかけてたどり着くのが「大和暦」でした。

 次に活かすことが出来れば、次に活かすための糧になるのであれば、失敗は悪いことじゃないのではないかと思います。失敗を恐れず考え続けること・挑戦し続けることが大切のようです。

❖巻き込み力は大切
 →主人公がたどり着いた「大和暦」すぐに認められたわけではなく、京に上洛して認めてもらわねばなりませんでした。主人公は土御門泰福に弟子入りするという形で京に上り「大和暦」を認めてもらうために奔走します。この時期まで来ると人生経験も豊富な主人公、静かに、強かに行動して行き、ついに「大和暦」は認められていくのです。

 土御門泰福君が大変かわいいです。福福してそう。

❖苦しい時にいてくれると嬉しい理解者の存在
 →主人公の周りには志を同じくする理解者がたくさんいてくれました。時には厳しい言葉で叱ってくれる人もいます。だからこそ主人公は失敗しても歩みを止めず、進むことができたんだと思います。

❖思いは繋がる
 →主人公は諸先輩方の思いや願いや希望をたくさん託されます。そしてそれを抱えて、時には願いを成就させ墓前に報告していきます。見送ることの多かった主人公の人生ですが、見送る者には見送る者の役割や出来ることのようなことがあるのかもしれない、と思いました。

❖最後に

 読むのに時間かけすぎて(読んでは止めて、読んでは止めてを続けて早2年)、ストーリーを忘れては思い出しながら読みました。

 天体の話や和算の話、囲碁についての話等等、色々解像度が低すぎて、主人公や主人公のやっていること、周りの人びのと話が分からないところが多々ありましたが、それでも主人公が正解にたどり着くためにもがいて頑張っていること、喜びや絶望や苦しみ等の感情の部分なんかは受け取ることができました。上司や先輩たちがまぁいい人達ばかりで、人々との関わりの部分だけでもとても楽しく読めると思いますので、興味がありましたらぜひ「天地明察」をご一読いただけたらと思います。

 あと作者さんは「光圀公」お好きでいらっしゃいますね。私も好きになりそうです。

 

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