猫が繋ぐ人の縁、広がるネコネコネットワーク
(読んだ本)福猫屋~お佐和のねこかし~(作:三國青葉/講談社)
世間では猫の拐かしが起きているらしい。
こんな話
第1話 ねこかし
▶猫貸し、始めました
雨の日にいなくなる猫。世間で起る猫の誘拐事件か?と思われましたが、どうやら事情があるようで。
第2話 ねこざむらい
▶福猫屋にVIPがやってくる!?
福猫屋に「ご隠居様が福猫屋にお忍びで行ってみたい」と言っているんです、という相談が持ち込まれます。
第3話 ねこざらい
▶新しい商い、それから一大プロジェクト
福猫屋の新しい商品を考えるお佐和さん。新プロジェクト、始動!!広がる内職の和!!
それから事件の解決まで。
感想
・困っやことがあったら色んな人に相談するおかみさんと、知恵を出し合える環境で、お佐和さんの作った福猫屋は良い場所だなと思いました。
・良い仕事は人が見てくれているものです。作中で起る、嫌がらせとして行われた安い模倣品への対抗措置がより良い仕事(最高の仕事)をするなのが良かったです。
・VIP来る!お買い上げ方も、ショーウィンドウのここからここまで式でなんともVIP!!
・作中で「怖いお母様」として名前が登場するお母様がいらっしゃるんですが、実際登場してみると「お母様いい人じゃないか!!」となりました。
・話の中で結婚観の話題になるのですが、若者達には各々に結婚観があるよ~という話で周りの大人がヤキモキする感じなのですが、結局は盛大な惚気の前フリでした!お幸せに!!
・「私は猫が嫌いです」と登場した人物が子猫の可愛さにコロコロと猫派に落ちていく姿が書かれています。可愛いは正義、なんですよね。
・猫嫌い宣言からの子猫に即落ち2コマした挙句猫にベタ惚れし、最終的に猫飼いマウントする何たる様式美、嫌味通り越して惚気である!!それに対する自慢された側のアンサーが「俺も自慢話したい」なのなんなん??この作品、可愛い大人しかいないのか???
・お商売はちゃんとした仕事をすることが大前提で、そのうえで顔の広い方との縁があると、よりお商売が広がってなおいいんだなと思いました(多分違う)この本からお商売の知恵を勉強させていただいております!
・最後にこの本の中でずっと心配されていた猫の誘拐事件が解決します。猫の誘拐に対して罪にとうでも罰するでもなく、ただ、猫が飼い主の元へ帰れるようにと行動するのはそうそうできることではないなと思いました。福猫屋ネットワーク恐るべし。
猫の可愛さと、人々との繋がりのあたたかさを感じる1冊でした!
最後に一言、『猫はかわいい、かわいいは正義!』
今回はここまで。
では、また次の本で。
コメント