【読書感想】さみしい夜にはペンを持て④

読書の時間

引き続き読んでいきます。

読んだ本:さみしい夜にはペンを持て(著:古賀史健)

 物語が進みまして、いよいよ佳境も見えてきましたが、タコジロー君とヤドカリのおじさんが話すのは、やっぱり日記のこと。(5章)

誰にも言えないこと=自分にも言えないこと

・言葉にすることは実現する

   言葉にすると、見なくて済んだはずの現実を直視しなくてはいけなくなる。

・日記には悩みを書きやすい

   自分を苦しめる人々の悪口を書いてしまう、自分を責める言葉を書いてしまうこともある。

  でもそれでは、書いていて苦しくなる。なので、ネガティブな感情とは距離を置く。

・悪口は解決したことにする

   日記に悪口を書いてもいい。でも、過去に既に解決したものとする。

  書き方としては「~と思った。」などと書くと、それは解決した、過去の出来事である。

▶日記に悪口書いちゃうんですよね、また、自分を責めるような文も書いちゃうんですよね。でも、それは良くないらしいです。解決した過去の出来事として書くと、そこでおしまい。だって解決したこを、いつまでも考える必要はありませんから。良いマインドだと思ったので、参考にしようと思います。

悩みごとは「考えごと」と「心配ごと」の2つに分ける

・書くと悩みは解決に向かう

・考えごとは、答えを出せるかもしれないこと

   今の自分に出来ることが1つでもあるなら、それは考えごととする

・心配ごとは、どんなに考えても答えが出ないこと

   自分に手出しができないことや、今の自分に出来ることが1つもないことは心配ごととする。

・今の自分に出来ることを考えて、ようやく悩みごとは解決する

▶頭の中だけで悩んでグルグルする時、ありますよね。それを実際書き出してみると「なんだこの程度のことで悩んでいたのか」と思うことがあります。自分では解決しようのない心配ごとに時間を取られるよりも、自分で解決出来そうな考えごとの方をしっかり考えて行きたいと思いました。

日記は自分だけの場所

・日記は嘘をつく必要がない場所

   ここではいい子のフリをしなくてもいいし、カッコも付けなくていい。日記はそんな場所。

・日記の中の自分を別の誰かに置き換えてみる

   登場人物を別の誰かに置き換えることで、客観的に自分を見ることが出来る。

・日記を書き続けると、日記の中にもう1人の自分が生まれる

▶日記の中だけでは本当の自分でいられるようになると、日記を見直した時にそこにいるのは本当の自分なのかもしれません。

今回は日記を書く上での心持ちの話だったように思います。

タコジロー君とヤドカリのおじさんの話も終わりが見えてきて、大変悲しいです。

 ヤドカリのおじさんから万年筆をもらうシーンが好きです。きっとこれからこの万年筆でタコジロー君は日記を書いていくんでしょうね。

この後どうなってしまうのか、続きを読んで行きたいと思います。

今日はここまで。

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