読んだ本:妖怪コンビニで、バイトはじめました(著:令丈ヒロ子/あすなろ書房)
近年読書からだいぶ距離があったものの、最近たまたま図書館に寄る機会がありました。行ってみると本を探してみたくなるもので、図書館でライトに読める本を探して借りてみることに。・・・途中で飽きる可能性が十二分にあったためです。読みやすさ優先で探してみたところ、学生向けの本が並んでいる本棚でいくつか気になる本がありました。
今日はそのうちの1冊「妖怪コンビニで、バイトはじめました」を読んだ感想をはなしてみたいと思います。
こんなお話
家庭環境の変化で、なんだか家に居づらくなってしまう、幽霊・妖怪と人の心が色で見える中学生イズミ君。とある休日、文房具を買いに家を出たところ見覚えのないコンビニが。そこでは幽霊の店員や妖怪の店長、お客様も妖怪や幽霊など、いわゆる人外様向けのコンビニでした。
そこでトラブルを解決した結果、そのコンビニ「ツキヨコンビニ」でアルバイトとして働くことになりました。(人間様向けのお店ではないので、労働基準法のような人間のルールは適用されません!)そこで先輩の幽霊店員さんや訪れるお客様たちと、なんやかんやと色々ありまして、、、といった感じのお話です。
感想
炎上ネタが怖かったです。炎上騒ぎで自暴自棄になってしまった女の子を助けます。人外様向けアイテムのおかげで憎いあンちくしょう達に一泡吹かせることもできてよかったですし、なにより女の子が前を向けて良かったと思います。
この子の話を通して、「親の、親じゃない部分」の話があるのですが、親には親以外の面があると主人公イズミ君は知ります。そうなんです、親は、親である期間と、その前の親になる前の期間があるのです。親になる前の期間の話はなかなか子供が知ることは少ないですし、なんなら聞いたことない人もいるかもしれません。聞いてみると、案外おもしろい話が聞けるかもしれませんし、親の親じゃない部分を知ることが出来るかもしれません。
交通事故で亡くなった男の子の幽霊との話では主人公の熱い部分が見れます。
最後に勤めているコンビニで充電器をもらうのですが、なんと動物になります。(正直実在したらほしい商品です)その動物を飼うことになるのですが、その一連を通して、なにかこの家族のリズムが少しだけ整ったのではないかと思いました。
主人公の能力の話とか、母親との話とか、まだ謎のようなものが残っていますので、続きが出ないかな~出てないかな~と思って探しましたが、どうやらまだないようです。
(同作者様の似た名前の作品はありましたが、どうやら別の作品のようでした)
そんな人外様のためのコンビニ、行けたら行ってみたいですね。私はやっぱり、動物になる充電器がほしいです。
今回はここまで。
では、また次の本で。
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