信頼できる新たな仲間の登場
(読んだ本)ネシャン・サーガ[コンパクト版③](作:ラルフ・イーザウ/訳:酒寄進一/あすなろ書房)
ジョナサン、ヨナタンに出会う
3巻の出来事
▶ディン=ミキトとの出会い
前回ゼトアの一団から逃げ出し、沼へと逃げたヨナタンとヨミ。それを助けたのはバーミッシュの生き残りディン=ミキト。ユニークな見た目とは裏腹に、なかなか知的な生物のようである。それに、この地に来て始めて出会ったヨナタンたちに友好的な生物です。
体調が万全ではなかったヨナタンディン=ミキトの暮らす家でゆっくり休むことができました。
順調に回復して、ディン=ミキトやヨミと穏やかな日々を過ごすヨナタンなのでした。
▶ジョナサン、ヨナタンに活を入れる
ジョナサンは考えていた。ヨナタンはもう動けるはずなのになぜ旅にでないのかと。何とかしてこちらの言葉が届けば良いのですが、なにせ夢の中の相手なのでどうにもコンタクトがとれません。
そんなある夜、光に導かれ歩いたその先にいたのはヨナタンでした。
なんとか自分とヨナタンが記憶を共有する者であることに納得してもらい、旅を続けるよう説得し、ヨナタンは納得してくれます。
ヨナタンと別れ、ジョナサンは自分のベッドへと戻ります。そしてジョナサンは思うのです。はて、今のは果たして夢だったのだろうか?
▶旅は続く、そして別れ
ジョナサンに促され、旅を再開するヨナタン一行。ディン=ミキトの知恵を借りながら、時に順調に、時に危険な目に遭いながら旅は続きます。ひとまずの目的地である目的地にたどり着くも、そこにはゼトアの一団が!何度も戦いを繰り広げながらゼトアを退け、無事に目的地へとたどり着いたヨナタン一行、久々に見た太陽はとてもまぶしいものでした。
ヨナタンとヨミは旅を続けるために先に進みますが、ディン=ミキトはヨナタン達と別れて森へ帰っていくのでした。
▶一方、ジョナサンサイドの話
ジョナサンサイドで問題が1つ。ジェイボック卿の羊が3頭いなくなった!犯人はこの人なんだろうけど、ジョナサンは何かあるのではないかと考える。祖父であるジェイボック卿と話をしていると、そんな祖父と孫のもとに少年が訪れて来るのでした。
感想
▶待ってましたディン=ミキト
記憶にあった謎生物ディン=ミキトさんキター!記憶にあったものより何倍も知的で何倍も優しく何倍も人格者でした。ありがとうディン=ミキト
▶想像の限界
想像が貧相なせいで旅の風景を頭の中で構成できず歯がゆかった。想像力が、想像力が足りないんだ!!もっと読書して想像力を強化せねば!!
▶小動物の仲間
マシュ=マシュという小動物の仲間ができます。マスコット枠!!
▶羊泥棒の真相
羊泥棒の真相としては、家族が病気→羊の担当、子どもに羊を託して帰宅→羊の担当を追い落としたい別の羊担当が犬の声真似で羊をパニックにさせる→子どもがどうにか対応したものの、羊が3頭崖から落ちてしまう→羊の担当は子どもに「後はなんとかするから」と言い羊を埋める→羊担当が羊の損失を隠したことをいいことに別の羊担当がないことないことを吹聴して回る→罰が下るのを待つ(今ここ)という状況のようでした。
ジョナサンが早々に罰を言い渡そうとした祖父に「ちょっと待ってください」できる冷静な少年で良かった。
羊担当の子どもが申告してきたおかげで真実が分かり、羊担当は罰せられず、陥れようとした別の羊担当は領地からの退去を言い渡されたのでした。悪いことはするもんじゃないですね。(教訓)
信頼できる仲間ディン=ミキトとの出会い、そして別れ。旅はまだまだ続きます。なんなら、ヨナタンたちの旅はまだ始まったばかりなのかもしれません。
ステージが変わって、また新な出会いもあることでしょう。そんな希望を抱きつつ、次の巻を読んでいこうと思います。
最後に、ディン=ミキトの愛鳥が別れ際にヨナタンの名前を呼ぶところが最高に熱かったです!!
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