【アニメ感想】雲のように風のように

アニメの時間

 YouTubeのstudioぴえろさん公式チャンネルで年末年始休日の間に配信されていたアニメを見た感想を書いていきます。

 結論から言うと、めっちゃ良かった。後半以降の銀河ちゃんが覚悟決まってて心強いです。さすが正妃。

 動画の概要によりますと、1990年にスペシャル番組として放送されたTVアニメだったそうです。リアタイした皆さんが羨ましいです。

こんな話

 素乾国皇帝の崩御に伴い後宮が解体、次の後宮を作るにあたり各地で宮女狩り(宮女募集、皇帝のお嫁さん候補探し)が行われる。

 宮女募集の立て看板を見ていた群衆から「宮女は勉強をさせてもらえるらしい」「宮女は三食昼寝付きらしい」という話を聞き、主人公銀河は「あたし、天子様の嫁さんになる!」と言い志願。宦官の面接を受けました。

 宮女になるべく都へあがり、後宮へ向かう長く暗い門「たると」でコリューンと名乗る青年と言葉を交わします。その後案内された娥舎で後宮生活が始まりました。 

 女子が国内で唯一勉強できる後宮の学校で半年の勉強の後、試験で官職が決まり、銀河は新皇帝の正妃(本妻)に。銀河は新皇帝の良き話し相手・相談相手となりました。

 そんな時、国内で反乱が起きます。反乱軍の勢いすさまじく、その軍勢は都に・後宮にまで及びます。

 果たして皇帝や銀河、後宮はどうなってしまうのでしょうか!?

感想

 銀河の!成長が!!凄まじいです!!!最初はまだ何も知らない田舎の少女が、ラストでは「私が銀正妃です!首領のところまで案内しなさい!」と反乱軍に啖呵切るくらい肝が座ります。かっこいいです。銀正妃最高。銀河とコリューンの作る国が見たかった。

 宦官の真野さんが終始いい人なので本当に良かったです。心のオアシス真野さん。

 江葉・セシャーミン・タミューンの同室の3人組もいい人たちです。私は江葉ちゃんが大変好きです。書類読みながら大砲や投石機の指揮する江葉ちゃんがかわいいので見てほしいです。登場時に悪役令嬢ムーブをかましたセシャーミンや「たると」のおばばが銃撃戦に参加していたのは胸アツでしたね。タミューン(CV高畑淳子)もだいぶ好きです。

 後宮の宮女の面々が、反乱軍の侵攻に怯えるでもなく恐れるでもなく、戦うことを決めます。ここの後宮の宮女強いです。銀正妃の影響ですかね。守るために戦う宮女、かっこよかったです

 カクート先生の「ここの本の半分は読んだ、半分は私が書いた」の台詞が好きです。兵法が専門外なのもいい。

 退屈しのぎに挙兵して都を攻め落とす渾沌とイリューダがすごいです。逃がすために三文芝居打つ渾沌も、分かってて見逃してくれるイリューダもいいキャラクターだと思います。渾沌が人格者すぎる。なんで反乱起こしたん??退屈は怖いです。

 登場人物は基本皆いい人たちです。ただし菊凶、テメーは許さん。キャラとしてはいいキャラしているんですけどね。作中のムーブがね、、、

 ほんの一時だけ、本当の夫婦になったコリューンと銀河のことを考えると切ないです。逃げてって渡した銃そんな使い方するって思わないじゃん!銀河の「生きるために渡したのに、生きててほしいから渡したのに、皆で生きようと思ってたのに」って台詞が全てなんですよね。切ない~。

 最初に鳥が荒廃した都を飛んでいったと思ったら都が元の姿を取り戻してて「???」となりましたが、見終わった後に見てみると、なんかこう、悲しい気持ちになりました。

 コリューンが誰もいなくなった城を歩くシーンを見て、この国は遅かれ早かれだったのかもしれないとも思ったし、イリューダの国も長くは続かなかったとエピローグで語られて、国って脆いものだなと思いました。

 アニメが面白かったので、次は原作小説「後宮小説(著:酒見賢一/出版:新潮文庫)」を読んで行こうと思います。原作も楽しみです!!

見たアニメ:雲のように風のように(制作:studioぴえろ)

今回はここまで。

それでは、また次回。

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